洲珠乃日記(すずない)

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イフィクラテス・ホプリタイ

イフィクラテス・ホプリタイ
これはアテナイの将軍イフィクラテスが改良したホプリタイの紹介になります。

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Rome:Total War-Europa Barbarorum-より イフィクラトゥス・ホプリタイ


■歴史的考察
このホプリタイはアテナイの将軍イフィクラテスが考案した新しい歩兵です。トゥレオフォロイやトラキタイの原型ともなりました。イフィクラトゥス・ホプリタイは正式な名前ではありません。これはゲーム上でイフィクラテス将軍が考えた密集歩兵と解りやすく名打ったのだと思います。私もこの兵種の紹介をするのに利用しやすいのでこのまま使用させていただきます。イフィクラテスはホプリテスの装備を軽装にすることで衝撃力も持ちながら機動力をも持つという重装歩兵を考案し、実戦でその効果を発揮しました。彼は通常1mの盾(ホプロン)を60cmの盾に変更し後に画像にあるようにトゥレオス(thureos)当時は既に金属製の盾ではなく、槍を通常のホプリテスが装備するものよりも長く4mの槍を持っていた。胸当ては布を重ねて縫うキルトの様なものに変更し、イフィクラテスが靴職人の出であった為か脛当てをなくして靴(軍靴)の採用した。特に彼らは敵の密集陣形を崩壊させるために投げ槍を投げ、その後剣(クシフォス 希:ξίφος)か槍(ドリュ 希:δόρυ)による近接戦闘を仕掛けた。また当時はアッティカ地方の兜が主流であった。更にこれを発展させたものがマケドニアファランクスであったと考えられる。しかし、何世紀にもわたって続いた重装歩兵の大規模な変更を各ポリスは受け入れられず、編成されたとしても少数にとどまった。槍は紀元前280年ごろにマケドニア軍と戦うために更に延長されました。


■装備と任務
小型の盾(ホプロン)を持ち、後にガラティア地方へ攻め込んだ時に楕円形の盾(thureos)に切り替えた。場合によって投げ槍を持っていたとされ、主装備は4mの長い槍だった。また近接戦闘用に剣(クシフォス 希:ξίφος)を持ち、脛当てを廃してブーツを採用していた。また重い青銅などの金属製装甲を廃し、革や布で出来た装備に切り替えたこのイフィクラテス・ホプリタイは機動性に富んどいた。彼らは重装歩兵が敵を牽制している間に側背に回り込んで敵の戦列の崩壊を促すために投入された。彼らは装備が軽装になっているため長時間敵の重装歩兵による攻撃には耐えられなかった。