第五回 ニューカルタゴ

紀元前210年にノヴァ・カルタゴの都市イオルを占領したぞ
城外にカルタゴ軍が居るが･･･やつらは停戦条約に基づいて戦闘が出来ん
はははは

[副官]
閣下、ユニウス閣下よりの書状です

久しぶりだな、こちらはカルタゴ港の警備を離れそちらへ向かっている途上だ
どうやらスパイからの報告によるとノヴァ・カルタゴの戦力は海上に集結しているらしい
私が到着するまで海峡横断は控えたほうがいいだろうと忠告する
では後ほどに

[副官]
以上です
確かにユニウス閣下の仰るとおりスパイから敵が海上に多く待機しているとの事です
ここは海峡突破はユニウス閣下の海軍待ちでしょう

だがともかくも進軍を停めるわけにはいかん
部隊集結が完了したらティンギスに向けて出発するぞ

[副官]
はっ！

なんだこれは･･･
敵の大群が殆ど海上に居るではないか

[副官]
しかし閣下、我々には強い味方が加わりました
これなら恐れる必要はありません

ふふふ、確かにな
戦場で使うのが楽しみだ！

[副官]
閣下！ティンギスの包囲が完了いたしました！！
直ちに攻撃を開始します！

パァオォォーーーーン！！

ドカ！！　ドカ！！　ドカ！！

はははは！踏み潰せ踏み潰せ！
ホプリタイ補助軍がここでこれほど効果を発揮するとは
彼等の防御力は我が軍団兵にも劣らん、それが敵を足止めしている間に背後から･･･
流石の敵も即座に敗走を余儀なくされているぞ！
追撃だ！！

ティンギスの戦いは大勝利だな
これほどの快勝もそうは無いぞ、ははは

[副官]
軍事記録
快勝を続けるローマ軍に対し、ノヴァ・カルタゴは敗北を重ねることになった
ただしこの状況に耐えかねたカルタゴが条約を破って宣戦布告をしてきた
だが第一軍団の決死の戦いぶりによって敗北し、滅亡した

既に勝敗が見えていたノヴァ・カルタゴも
イベリアの全ての都市を失ったことで海を彷徨う民族になってしまった
ローマ軍はカルタゴ軍相手に大勝し、その広大な領地を征服した