第二回 開戦カルタゴ

いよいよカルタゴと開戦か
我が軍の状態は完璧と言って良い状態だ
そうそう負けるような事はないと思うが・・・

やはり弱いのは海軍だ
陸は問題ないがこの広い海で手薄すぎはしないか？

だがこれ以上軍隊をそろえれば資金難に陥る
それだけは避けたい

[副官]
閣下、我が軍の攻撃が始まりました
攻撃は成功してサルディニア島は陥落した模様です

始まったか！
よし、我々も出陣するぞ！

おう！
行軍開始！
(プァ～)

[副官]
敵軍はシチリア島の端リリュバエウムから動きません
途中はシュラクサエ領ですがいかがなさいますか、閣下

･･･越境しよう
シュラクサエはこの戦いの後に仕掛けることになっている

うむ
今ここで感情を悪くしたとて何も気にする事は無いな
よし！前進！

[副官]
メッシーナ海峡を渡りリリュバエウムに迫りました
如何なさいますか閣下！

直ちに攻撃！
ハスタティを前衛にして押しつぶせ！

！！？？！！

！？！！！！！！！？

！！？！！！？？！！！！！？？！！！？！？！！！

[副官]
閣下、敵は総崩れです
我々の勝利です！

大した事は無かったな

そうだな、ともかく次の合図が来るまでは統治に専念しよう

[副官]
軍事記録
紀元前253年にカルタゴ領リリュバエウムを陥落させる
ただしリリュバエウム接近に際し、友好国シュラクサエの領土を無断通行した
この事でシュラクサエが一体どのような行動にでるかは不明

ダカカッダカカッダカカッ

[副官]
閣下！ユリウス殿からの通知です！
我が軍はカルタゴとの和平条約を締結した
従って今後カルタゴ軍に対する攻撃は不可とし、当地の治安維持に努めるべし
以上です！

早かったな、すぐに停戦とは
よほどカルタゴ軍は焦っていたと見える

前哨地としての意味が強い２つの領地を失ってもそれほど問題ではなかったのだろう
これで後はシュラクサエを･･･

[副官]
閣下！緊急事態です
先ほどシュラクサエからの知らせが参り、国交を断絶するとの事です！！
すでにシュラクサエ軍はリリュバエウムとシラクサの国境付近に展開中です！

なに！？早すぎる
今は統治したばりで動くわけには・・・

ここは耐えるしかないな

[副官]
更に報告します
サルディニアに派遣されていた第一軍団イタリカがこちらへ派遣されるようです
シュラクサエ軍の動きをみてユリウス閣下がこちらへ増援を派遣されていたようですね

む･･･やるではないか
よし、ユリウスからの援軍を待つことにしよう

見ろ！シュラクサエ軍だ！
包囲しているぞ！

迎撃だ！ゆくぞおぉぉ！！

・・・・・・

一体いつになったらユリウスからの援軍は来るのだ？
既に三年は待っているぞ･･･

[副官]
おそらくサルディニア島が一応なりとも安定しないと来れないのでは？

(ザッザッザッザッ、ガバッ)

水平線に何かいるんだがあれは味方じゃないか？
どうも数が多いので本格的な軍だとは思うが

来たか、これでようやく･･･

[副官]
軍事記録
紀元前247年、シュラクサエの首都シラクサを陥落させる
戦闘は合計４回あり、その内４回ともローマ軍の勝利に終る
援軍として来た第一軍団と我等の第二軍団でシュラクサエを征服した

やったな！これでイタリアは完全に平定したぞ！

ん？これは･･･
アルキメデスの機械兵器か
こんなもので戦われたのでは兵士達も浮かばれんな
無粋な･･･なんだ！これは！？

水が･･･なんなんだ！？

(ユニウスが見つけたのはアルキメデスのネジ)

[副官]
私的記録
我々はついにイタリアを完全に掌握した
カルタゴ軍はアフリカに封じ込めることに成功した
この状況をみて従属させていたはずのリビアと現在戦争状態に陥っている
これならば暫くは妻の元に帰れるだろうか