洲珠乃日記(すずない)

気ままな更新とサイドカーやゲームのブログ

ロードス投石紐兵

イメージ 1
Rome:Total War -Europa Barbarorum-より ロードス投石紐兵


■歴史的考察
ロードス島は当時非常に恵まれた地理的位置によって海運が栄えた島であったが、それ以前にはペルシア帝国の占領下にあり、その時より造船能力が非常に高かったとされる。後にアレクサンドロス大王ロードス島を開放しています。また、本題である彼らの投石紐兵は非常に強力であったことが確認されています。クセノフォン小キュロスの部隊に参加し、長躯してギリシアへの帰還を図った際にペルシア軍の弓騎兵、弓兵、投石紐兵らの攻撃を受けていたのに反撃するためにロードス島出身者達を集めて準備し、次に攻撃してきた同じ部隊を彼らで押し返したとアナバシスに書かれている。特に気になる点はクレタ弓兵の矢はペルシア軍に届かなかったがロードス島兵の投石は届いたという点だ。当時所持していたかは分からないが、合成弓を持っていた可能性の高いクレタ弓兵がロードス投石紐兵に射程距離で劣っていたとなると、その能力は驚くべきものである。また、その後には上に書いたアレクサンドロスやフィリッポスといった部隊にも従軍し、のちにローマに征服されてからは投石紐兵を従軍している記述もあるが、殆どが少し書いた程度でそれほど細かくは書かれておらず、詳細は分からないままである。


■装備と任務
射程距離に応じた3つの投石紐、小型の楯、ナイフのような短剣、弾を入れておく袋を持っていた。弾はどの投石紐兵もおそらく同じで、推定だったと思われるが1ミナ(436g)であったと思われ、この石弾の重さが1ミナの元になったと考えられている。また、弾は石とは別に鉛、青銅、鉄、土を投げている事も多い。これは石とは違って投げやすい形状を作ることが出来たからだと考えられる。特に問題になるのは拾ってきた石などで弾の形が部隊で運用するにはバラバラな事が多く不向きであった。その為同じ形の弾を量産するに至ったのだと思われる。任務は他の軽装歩兵と同様に敵と主力が交戦する前に投射して敵の武具を破損させ、敵の士気を挫き混乱を発生させるのを主とした。大抵の場合後方に下がるが、敵の側面から攻撃するために初めから翼面に配置されることもあった。