トクソタイ

Rome:Total War -Europa Barbarorum-より　トクソタイ
トクソタイ(英:Toxotai)

■歴史的背景
トクソタイとはプシロイに属する軽装歩兵で弓兵の事である。彼らはいつの時代から戦いに参加していたのかは定かではない。しかし、彼らの大部分が生まれついてから弓をもって生活している者たちで構成されていた。というのも彼らは元々戦士ではなく、羊飼いなどの山岳民で基本的に構成された兵士たちだった。彼らは生活の上で必要なため弓を持っていただけだったが、その技術は東のペルシアや南のクレタ兵に劣らないものだった。元々羊を外敵から守るために弓を持つことが多く、また低所得層だったため狩猟が生活の中心であって狩りに必要だったのである。このように狩りに必要な技術というのは歴史的にモンゴル族や女真族に代表されるように油断ならない弓兵へとかわるのである。だが、彼らがギリシアの戦いで華々しく活躍する機会は訪れなかった。それは彼らが低所得層や放牧民であったことが原因である。彼らは生活のために羊などの放牧や狩りをすることが絶対に必要であったし、それを理解していた支配層でも任意で戦場に参加することを呼びかけるのが常であったからだ。その為、支配者層は彼ら放牧民ではなく傭兵の軽装歩兵や弓兵として有名なクレタ弓兵、ロードスの投石兵などを雇っている。これは他のプシロイに属する者にも当てはまる事であった。また、彼らを戦場で使用する場合には同じ言語圏に分けて運用していたようだ。

■装備と任務
トクソタイは弓、小型の三日月盾(ペルテ)、又は小型丸盾と短剣、ヘルメットも個人で装備していた。また、状況によっては弓は短弓に変えられていたようだ。彼らの弓は一本の板で出来ている単弓が彼らの弓だった。複合弓は殆ど存在しなかった。これはギリシアの地が複合弓の原料となる牛や馬の飼育に優れていなかったことが原因と思われる。彼らの任務は他の軽装歩兵同様に、主力がぶつかるまでに敵に混乱を起こさせて主力の戦闘を有利にすることだった。しかし彼らは近接戦闘に対する耐性を持たず、特に騎兵と戦うことになるとまるでリボンのように切り裂かれる為何らかの保護が常に必要であった。

■クレタ弓兵との比較
クレタ弓兵はまた別の機会に記事を投稿するので詳しく記載するのは避けるが、彼らは傭兵である。傭兵故に彼らの技術は常に最高水準を求められたしそれが彼らの生活の糧であった。その彼らとトクソタイを比べるのは数段レベルの違う話で話題に上げてはいけない気がする。だが上に記述したように数を揃えたりする場合にはこちらの方がトクソタイよりも揃えやすかったようだ。