洲珠乃日記(すずない)

気ままな更新とサイドカーやゲームのブログ

古代において騎兵とは如何なるものだったのか【調べる前】

【目的】
まず騎兵とは如何なる運用を行っていたのか、これを調べる前に私が今解釈していることを記載し、後日調べた後にその考えが如何なる変化を遂げるのかを記載していきたいと思います。


【馬の産地】
古代において騎兵が運用の限られた難しいものであったとされ、特に広大な平原がない地域では馬が育たなかったため馬など初めから居なかった、とでもいうように戦闘に使用されないこともあったようです。特に騎乗それ自体が高度な技術を必要としており、裸馬に跨り内股で馬の腹部を押さえて騎乗することは職人芸だったということもありますが、何よりも前述したように産地でないと馬が居ないというのが一番の問題であったということです。そのため数少ない馬を操るのは経済的に裕福な人か、馬に乗るのが一般的な民族であったかというのが大きく大別できると思われます。では古代の騎兵の産地をあげてみると、ギリシアではテッサリア地方、ガリア、ヌミディア、スキタイ、パルティア、サルマティア、モンゴルなどが多くいたのではないかと考えられています。私もよく分かりませんがアルメニアでいたとされる軽装騎兵部隊がいたことで、馬の産地であった可能性もあります。また、馬とは違いますが駱駝の騎兵もあり、こちらはシリア、エジプトなど東方の砂が多い地域発達した動物の為その付近に生息していたであろう事が伺えます。


【馬の装備】
騎兵は馬と人が合わさって初めて効果を生むものです。扱う人が上手なことに越した事はありませんが、騎兵は人馬一体となって戦う必要があり何よりも馬が無いと話になりません。まず。馬具が発達していない状況では馬を酷使する事は論外でした。酷使すれば当然馬は疲弊してしまいますし、最悪の場合死に到ります。それでは騎兵として全く活用できないわけでそのための配慮が必要になります。そこで馬具として現在一般的なものは轡、手綱、鞍、鐙、蹄鉄だが、古代には轡と手綱しかなかったのではないかと言われています。これらの補助具を使うことで馬に意思を伝えて自在に操り、馬の命である足を守る必要があるのでした。未確認ながら蹄鉄の無い馬は戦場までは騎乗せずに引っ張って御し、戦場に赴いて初めて騎乗すると言うものです。重量が嵩んでしまった状態では蹄が痛んでしまい、それ故に馬が目一杯走ることが出来なくなってしまうというものです。次に鞍と鐙ですが、これが無いと上体に力を入れるための踏ん張りが足しかなくなってしまいます。これでは馬上での激しい動きなど相当に難しかったのだろうと推測され、それ故に騎兵の強弱ははっきりと現れたのでした。こうした技術を克服するために開発されたのが戦車と言っていいでしょう。戦車と騎兵の何れが先に登場したのかは私も今は分かっておりませんが、複数の馬を揃える戦車は明らかに手間がかかります。すなわち騎兵よりも更に上位の者が扱えるものであったと考えるのが妥当ではないでしょうか。また、これらを推測するに戦車は騎馬民族が扱うものではなく、農耕に特化した騎馬に慣れていない民族が使用していたのではないか、とも言われています。戦車、と仰々しい言い方をしていますが要は馬車みたいなもので、馬に曳かせて動かす馬具であり人員を輸送するためにもケルト系民族では使用されたようです。更に東方では馬に装甲を施したものもあり、こうした装甲を施された騎馬兵はとても強力であったようです。


【騎兵の攻撃方法】
騎兵は上に記載したように非常に技術を要する専門職でした。特に馬上での行動は非常に不安定で武器を扱うためには非常に難しかったのではないかといわれています。では一体彼らはどのように戦闘をしたのか。剣、槍、投槍、弓、楕円盾、円盾、長方形盾などを装備して戦闘したと思われます。特に弓騎兵は技術が必要で、騎射を行うのは遊牧民族がもっとも得意とした戦法としたようです。彼らは日頃の狩の生活がそのまま戦闘に生かされるため非常に高い射撃能力を持ち、高い操作性によって馬を自在に操りました。また広大な平原などがこれら狩を行う民族にとっては馬を最も自在に操れる場所があったということもあります。これとは反対にこういった平原が乏しかったり、弓による成果を期待できない地域では直接戦闘を行うための剣、槍、斧、盾を持っていたようで、更に馬には数本の投槍を吊っておいて必要なときに投げたり槍として使用しました。弓の成果が期待できないというのはギリシア世界の事になり、古代ギリシアの軍装は中世の騎士まではいかないまでも青銅製の鎧に包まれ、重く硬い青銅の鎧では弓も弾き返したと思われるからです。何よりも古代の弓は簡単な弓で作られていることも原因で、これはステップに住む民族が動物性樹脂を使って弓を作ったため発射威力が高かったからです。古代の弓は単純な一本の木に馬、牛などの毛で作った糸を張るだけの単純なものでした。そのため飛距離も威力も低かったと推測され、こうした中でも特殊な技術を持った人達に代表されるのはクレタ人でしょうが、馬とは殆ど関係ないでしょう。このように騎乗した状態での攻撃には非常に熟練した技術が要求され、並みの人にはとても難しいものでした。投げ槍についてはこれを専門にした部隊もあるようで、側背からの投げ槍で撹乱したりなどで活躍したようです。


【騎兵の運用】
騎兵は攻撃としてだけでなく、偵察、後方撹乱、運搬に使用されたと考えられています。ここで疑問になるのは古代の騎兵戦闘であり、裸馬に跨った騎兵が突進による突撃を行ったのかどうかです。特に疑問なのはその突進についてで、突進中に臆病だと言われる馬が群れる人に向かって突進が可能なのか、突進中に伝わる衝撃で騎乗したままでは危険ではないか、仮に中世の突撃のように槍を構えて突撃したのならばそれが刺さったときの衝撃で人は落ちないのか、騎馬による突撃で一旦敵によって止められてしまった場合後から突入してくる騎馬が当たって多重衝突事故に発展しないのか、などなど疑問が発生します。このように騎兵の戦闘時の運用が今の私にとって非常に謎な問題であるのです。また、騎兵は移動時のみ騎乗しているのであって敵前で下馬するという話もあります。しかしそれではガリアやリビアなどの騎兵が強い、というこの言葉の意味がよく分からなくなってしまうのです。騎乗している状態が強いのか、下馬した状態が強いのか、戦闘方法が特殊なのか、さっぱりわかりません。仮に下馬をする事が前提なのであれば、騎兵が強いというのは馬の扱いに優れていて機敏に富んでいるという点においてだけなのか。それとも別の何かがあるのか。これについては映画なども全く当てになりません。というのも殆どの場合分かりにくいように隠された鞍や鐙を使っているからで、戦闘シーンも本物ではないからです。


【上の事をを知るために】
さて、記載した内容を満たすために乗馬・・・と行きたいところですが今のところ未定。そこでまずは騎兵などの本を読んでみる所から始めてみようと思います。それによって答えは出るのか、それとも出ないのか。調べても出てこないので出てくるとは思いませんが・・・。しばらく読書を進めることにします。