メディーバル2：トータルウォー 拡張キット キングダム 第二回 ～ギーの決断～

ついに開始された十字軍はエルサレム占領の形で史実では成功しています
しかし、

このゲーム始まった時にはすでに第一回終わってるんですｗ
第二回十字軍も前回終了しました
そして第三回十字軍がローマ教皇の命令で開始されます
この十字軍召集とともに約10万といわれる兵をつれてドイツのフリードリヒ大王、通称「赤髭王」が十字軍としてエルサレムへ進撃を始めます
さらにはイングランドの獅子王リチャード・フランスのフィリップが援軍として軍団に参加します

この時ギーは前回の戦いで消耗した兵力を補充して軍団を再編、リチャードと新しくボードウィンが養子に迎えたハロルドとイベリン卿・トリポリ伯・ジェラール将軍といった主だった将軍と大軍勢でエジプト侵攻を目論みます
この時エルサレムとエジプトの国境付近には70部隊以上の軍勢でうめつくされていました
これにフリードリヒの軍勢が加わると確実に数では敵に勝ります
ギーはフリードリヒを待ちました
敵との小競り合いは極力避けて決戦に備えました
そんな時、王都エルサレムに急報が伝わります
フリードリヒが溺死したという驚愕の知らせでした
使者の話では10万という大軍勢では水がすぐに底をつきカラカラ乾ききった喉を潤す水を探し求めて彷徨っていました
幾度の戦闘を繰り返しながらついに川をみつけたフリードリヒは他の将兵と共に水に飛び込みます
あまりの暑さの為か鎧を脱ぐことも忘れて川に入ってしまったのです
彼の従者もあまりの暑さに我慢できず川に飛び込んだ為にフリードリヒを見ているものは誰もいませんでした
そして気が付いたときにはすでにフリードリヒは死んでいたのです
軍勢は静まり返り、暗い面持ちで棺にフリードリヒを入れて故郷に帰ったといいます

この話を聞いたギーは戦略を練り直します
もうギーは以前のように王を排除しようなどと考えていません
むしろ今は王国の為、キリストの為に戦う立派な十字軍騎士へと変貌していたのです

これにはイベリン卿もギーに敬服してボードウィンにそっとギーのことを告げます
気を取り戻したボードウィンはすっかり安心して後のことをイベリン卿に任せます
ギーが軍勢を進めたとき、第4回十字軍が召集されます
時に1196年のことです

緒戦を勝利したエルサレム軍は勢いに乗って進撃を続けます
まずギーとリチャードが目をつけたのはダミエッタです
この地はエジプトの海に面した経済的にも発展の見込みある地です
そこに城を構えてキリスト教徒からこの地を守ろうとエジプト軍が集結してるのです
エジプト軍はアリアに遠征軍を送って戦力を割いていたのでダミエッタには先の戦闘で傷ついた約10部隊が駐留しているだけでした

ついにギーとリチャードがダミエッタを包囲しようとしたその時、待っていたかのようにエジプト軍がダミエッタ周辺に集まります

急遽派遣された敵軍をみてギーは考えます
作戦を延期すべきではないか？、と
しかしリチャードはこう言いました「私はキリスト教徒を守る為に、また教皇の求めに応じてここまでやって来たのだ。なにもせず王都に帰還するなどありえない。」

リチャードの一言でギーは決意します
「戦闘準備だ」
ギーには負い目がありました
つい先年までボードウィンからギーは危険視されていたのを知らないわけがありません
疑いは無くなったようですがギーの・・・いや、周囲の警戒は簡単には解けていないことを悟っていたからです
そのことがギーの迷いを断ち切りました