洲珠乃日記(すずない)

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メディーバル2:トータルウォー 拡張キット キングダム 第八回 獅子の心は?

ギーは前回の戦闘で兵力が消耗したのでカイロでの治安維持として残り、代わりにイベリン・トリポリの両将をアル スエズへ進発命令を下そうとしていました。
するとアレクサンドリア駐屯中のリチャードから火急と称する使者がカイロにいるギーの元にやってきます。
「隣接するシワにエジプト軍の領土見ゆ」
この報告にギーは驚きます。
いえ、なにもギーだけではありません。
各将にも大いに衝撃を与えます。
すでに遠征軍は疲弊しきっていました。
これに更なる領土が遠方にあると知ると当然軍勢を派遣する必要があります。
すでに孤立したアル スエズならともかく遠く離れたシワ(現在のトリポリ地方)に遠征軍の派兵となると容易ならざる事態です。
(ここは様子をみよう。スパイを使って敵の戦力と繁栄度を調べるだけでもしておかねば
な)
決断したギーはリチャードにシワ方面の偵察を命じてイベリン・トリポリ両名にはダミエッタでの戦力補充を命令しました。
新鋭の部隊に再編して戦力の充実を図って勝率を少しでも上げようとの考えです。

その頃アレクサンドリアではリチャードがギーの命令を聞くまでもなくスパイを派遣して偵察に向かわせていました。
更に辺境にある占領地の為防衛力は無いに等しいと予測したリチャードは先の戦闘で損耗したままの軍勢を率いてシワへ進撃を開始します。
シワ領内に入ってまず目にしたのは反乱勢力と向き合っていたエジプト軍でした。
これを見たリチャードは出陣前に予想したことが当たっていると確信します。
反乱が起きるということは治安がうまくいっていないのです。
長年統治された領土ならともかく近年に占領した土地では宗教の違いが一番の障害であり、それ故に反乱が起きるのです。
それを凌駕する兵力があれば反乱軍が現れることはまずありません。

ここでリチャードは一つ敵をからかってやろうと全軍に命令します。
「ゆっくり、堂々と反乱軍の後ろからまっすぐ前進しろ」
しばらくしてエルサレム軍は反乱軍の真後ろから攻撃を仕掛けるように見せかけて雄叫びを上げさせます。
驚いた反乱軍は一目散に敗走します。
更に驚いたのはエジプト軍でした。
急に反乱軍がバラバラになったと思ったら後ろから輝く十字架を掲げた軍勢が向かってくるではありませんか!
兵力にも差がありすぎ、また驚いて冷静を欠いたためにエジプト軍は急いで隊列を整えて後退していきます。
こうなると反乱軍は前に隊列の整ったエジプト軍と後ろから圧倒的な兵力差のエルサレム軍に挟まれる形となってしまいました。
前進をやめないエルサレム軍と反乱軍は戦闘を余儀なくされます。

戦闘は領内に入ってから雇った現地のスーダン部族民の突撃と火矢の一斉射で幕を開けます。
歩兵の戦闘が膠着した時、リチャードは側面に回って突撃を仕掛けます。
「突撃だ!反乱軍どもを蹴散らせっ、勝利を我が手に!!」

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この側面攻撃に一気に潰走となった反乱軍は討伐されます。
彼等は一瞬にしてその姿をエジプト軍の前から消すことになったのでした。

更にリチャードはその勢いでエジプト軍に突っ込みます。
もはや戦意を失っていたエジプト軍はすぐに壊滅してしまうのでした。

リチャード遠征の報はすぐさまギーに届けられました。
が、すでに知らせが来たときにはリチャードはシワに侵攻して反乱軍をからかっている時でした。
それほどリチャードは早く進撃し、また進撃速度も異常なほど早かったのでした。

「そうか、リチャードはすでに侵攻しているのか」
この時ギーはリチャードの先見に関心しながらもその独断に不満を覚えた。
スパイからの報告でも示されているようにシワの軍勢は少数で落としやすいのは自明の理です。
しかし・・・

そうしている間にもダミエッタで再編中の軍勢は敵軍接近の報を受け取ります。
さらに領内に横行しているイスラム教師が激増していることに危機感を抱きます。
宗教によって民衆を煽る事でエルサレム方の占領を妨害する動きが各地で多く見られるようになったのです。

そんな時、リチャードのシワ占領の報がカイロにもたらされる。